9.11の朝です。
あれから12年が立ちました。
直接的に影響はないかもしれません。
けれど、あのできごとが、あなたの運命を大きく動かしているということを感じてみませんか。
・・・
というのは、私は、まさに12年前のあの事件があったからこそ、
今こうしているとしか思えないのです・・・。
私たち夫婦は、あの年の11月に結婚しました。
新婚旅行はカリブ海に行くはずでしたが、9.11の影響でニューヨーク経由の旅は、とん挫し、
スリランカへ行くこととなりました。
当時内戦の影響もあり、日本には観光ツアーどころか
情報そのものが殆ど無かったスリランカは、父の親友が駐在しているというご縁からでした。
「スリランカってどんなとこよ?」と乗り気ではないまま、モルディブ経由ということで、
まあ、行ってやるか、みたいな不遜な態度で臨みましたが・・・。
インド洋の真珠と言われるその小さな島国の自然や文化に魅せられると同時に、
そして、その国で、孤児院の子供が作っていて、
しかも、品質もデザインも素晴らしいファブリックに出逢い、スリランカに足を運ぶようになりました。
リクルートでの未来に閉塞感を抱いていた時で、
「自分にしかできないことがしたい」という想いにかられるようになっていた時、
その流れで、輸入雑貨屋をやる話が浮上し、
それが、本当に私にしかできないことなのかどうかを自らに問う隙を与える間もなく、
すがるような想いで、その話に飛びつき、リクルートを辞め、ビジネスを立ち上げようと、現地に赴いていたのでした。(妊娠5か月でしたが・・・。)
スリランカ雑貨屋の話は、私の魂の計画の中の、通過点だったようで、
妊娠や出産や、その計画の挫折など、
あちこちに書き散らかしている流れになるのですが、
その全ては、12年前の今日の、あの事件がきっかけだったと思うと、
運命やご縁の、複雑さと、そして完璧な計らいに、
畏怖の念を抱かずにはいられないのです。
と、私の話ばかりになってしまいましたが、
12年前の今日、天に召されたたくさんの命と引き換えに
私は生かされていると心から思うのです。
そして、それはあなたにも、当てはまるかもしれません。
直接何かが変わったり、何かを受け取ることが無かったとしても、
どこかの誰かの何かが変わり、それがあなたにギフトをもたらす。
そんなことが無いとは、誰も言えないのではないかと思うのです。
ちなみに、私が立ち上げようとしていた店の名は、Serendip、でした。
シンクロニシティと同じく、最近使われるようになった、
セレンディピティ、Serendipity
(偶然から幸運をつかみ取る能力)
の語源は、スリランカの古語、「セイロン」を、偶然に発見したその美しさに感動した異邦人が、
訛ってセレンディップと発音したところから。
私たちの頭上には、毎分、毎秒、
大いなる何かに導かれて、
たくさんの「偶然」という名のギフトが降り注いでいます。
偶然という名の贈り物を大切に受け取ろうと決め、
魂の声に耳を傾けて進んでいきさえすれば、
運命は自然に流れていくのですよね。
オリンピックの日本開催で、日本経済が復興することも本当に感謝ですが、
そういった目に見える華やかなできごと以外の、目に見えないところからも、
私たちの経済活動や幸運の流れを後押ししてくれるものが、たくさんあるのですよね。
そして、実は、その目に見えない大きな力・・、
全体意識とか、宇宙エネルギーとか、
愛とか、光とか、神とか、Someting Greatとか、
呼び方や解釈はそれぞれですが、
その大きな力を受け取り、活かして、流れに乗せていくのは、
他ならぬ 自分自身の意識なのです。
それが、自分の神話を歩くということなのですね。