私は、否定を恐れない。
照れを隠そうとごまかさない。
雑音に魂を奪われない。
腹を立てたっていい、涙にくれたっていい。
火山は噴火し、大地を創る。
降り注ぐ激しい雨は、新しい命を育む。
戦に敗れた獣の屍は、いつしか命の源となり、土へと還る。
薄暗い孤独の部屋は、
太陽の明るさを、
人の温かさを教えてくれる。
嵐の過ぎ去った海には、光る水平線が輝く。
私は、風のそよぎの快さも知っている。
輝く光のまぶしさも知っている。
そして、雨の冷たさも、照りつける日差しの厳しさも、
そしてそれら全てが、命を育むことを、ちゃんと知っている。
生きとし生けるもの全てが、存在意義を持つ大切な命。
この世に無駄なものなんて、ただの一つもないんだ。
だから私は、目を見開いて生きていく。
全てを受け入れ、育む大地のように。
起きていること全てが大切な明日の糧となるように。
あらゆる方との出会いを、魅力あるご縁に変えて、
そして、生きる意味を見出す、ささやかなる手助けができますように。
それが、自然界の一員として生まれた、私の責任。
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冨永のむ子